Japanese
English
症例
超音波検査で診断が困難であった海綿状血管腫の2例
Diagnostic difficulties in two cases of venous malformation by ultrasonography
蒲澤 美代子
1
,
川嶋 智彦
1
Miyoko KABASAWA
1
,
Tomohiko KAWASHIMA
1
1東京都教職員互助会 三楽病院,皮膚科(主任:川嶋智彦科長)
キーワード:
海綿状血管腫
,
超音波検査
,
脂肪腫
,
粉瘤
,
耳瘻孔
Keyword:
海綿状血管腫
,
超音波検査
,
脂肪腫
,
粉瘤
,
耳瘻孔
pp.569-573
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003213
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症例1:60歳,男性。8年前に自覚した,右腰背部の3cm大の皮下腫瘤を主訴に当科を受診した。超音波検査では内部に線状の高エコー領域を伴う境界明瞭な楕円状の低エコー領域がみられ,脂肪腫を鑑別に考えた。症例2:63歳,男性。30年前,左耳介後面に1cm大の皮下腫瘤を自覚した。超音波検査では後方エコーの増強,両外側陰影を伴う円形の低エコー領域がみられ,粉瘤,耳瘻孔を鑑別に考えた。2例とも臨床所見からは血管腫以外の疾患を鑑別に考え,海綿状血管腫の診断に至らなかった。皮下腫瘍の場合エコー所見のみで診断するのは困難であり,術前にCT,MRIなどの検査も検討する必要があると考えた。
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