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特集 大腸鋸歯状病変のすべて
[各論 治療]
大腸鋸歯状病変はどこまで切除すべきか:小さいものでも切除する立場から
Should all colorectal serrated lesions be removed?-we recommend nonselective resection of all lesions suspected to be SSL
竹内 洋司
1
,
七條 智聖
1
Yoji Takeuchi
1
,
Satoki Shichijo
1
1大阪国際がんセンター消化管内科,遺伝性腫瘍診療科
キーワード:
大腸鋸歯状病変
,
内視鏡切除
,
大腸癌予防
Keyword:
大腸鋸歯状病変
,
内視鏡切除
,
大腸癌予防
pp.981-985
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000210
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Ⅰ.ポリープ切除の意義とは
2018年の本邦における大腸癌の罹患数は152,254人で,2019年の大腸癌による死亡数は51,420人と報告されている。これに対して米国では2019年に145,600人が大腸癌に罹患し,51,200人が死亡したと報告されている。本邦の人口は約1億2,500万人,米国の人口は約3億3,000万人であるから,人口比で考えた場合には,本邦は米国に比べて大腸癌のリスクが2.6倍高いといえる。一般的には,大腸癌といえば米国というイメージがあるが,本邦は米国よりはるかに大腸癌が多い国となっているのが現状である。
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