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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
咽頭・食道
逆流性食道炎
Reflux esophagitis
近藤 隆
1
Takashi KONDO
1
1住友病院消化器内科
キーワード:
逆流性食道炎
,
GERD
,
診療ガイドライン
Keyword:
逆流性食道炎
,
GERD
,
診療ガイドライン
pp.567-571
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000133
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Ⅰ 胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)の概念
逆流性食道炎を含むGERDとは,食道への過剰な酸逆流により,逆流性食道炎などの身体的合併症や胸やけを中心とした逆流関連症状が生じ,健康な生活が障害されているものと定義される。もともとGERDは欧米に多い疾患であったが,近年本邦でもGERDは急速に増加してきており,良性疾患とはいうもののQOLに大きく影響することから,実臨床において大変重要な疾患となっている。GERDには,①食道炎があり,逆流症状もある場合,②食道炎はあるが,逆流症状のない場合,③食道炎がなく逆流症状のみがある場合の3つがあり,①,②が逆流性食道炎,③が広義の非びらん性GERD(non-erosive reflux disease:NERD)と分類されている。
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