特集 取りっぱなしにしてませんか?大腸腫瘍の内視鏡治療とサーベイランス-再発させないコツと異時性病変の早期発見
大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドラインの要点
関口 正宇
1
,
斎藤 豊
,
松田 尚久
,
岡 志郎
,
河村 卓二
,
下田 良
,
玉井 尚人
,
堀田 欣一
,
三澤 将史
1国立がん研究センター中央病院 検診センター
キーワード:
大腸内視鏡法
,
集団検診
,
大腸腫瘍
,
アウトカム評価(保健医療)
,
診療ガイドライン
,
リスク評価
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Mass Screening
,
Colonoscopy
,
Risk Assessment
,
Outcome Assessment, Health Care
,
Practice Guidelines as Topic
pp.25-32
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021134589
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大腸癌の罹患・死亡の多い本邦において、大腸内視鏡を用いたスクリーニング・サーベイランスを整備することは喫緊の課題である。そのようななか、日本消化器内視鏡学会より新規に「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン」が発行された。本ガイドラインでは、「大腸内視鏡によるスクリーニング」、「大腸内視鏡検査の実際(挿入・観察・診断・治療)」、「大腸内視鏡検査・治療後のフォローアップ・サーベイランス」を網羅するようなclinical questionが設定され、それに対するステートメントが提示されている。スクリーニング・サーベイランスにおける大腸内視鏡の意義が明確化されると同時に、大腸内視鏡検査の質の向上・担保を目指すべく、大腸内視鏡手技に関する実用的な指針が示されている。大腸内視鏡検査・治療後のフォローアップ・サーベイランスについては、大腸癌・腫瘍リスクを考慮したプログラムが新たに提案されており、大腸内視鏡の適正使用に寄与することが期待される。
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