発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003233223
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1983年4月以降2002年3月までの19年間に人間ドック受診者で全大腸内視鏡(TCS)による大腸癌検診(SCS)を受診した延べ87120人を対象とした.発見された内訳は全検査では進行癌0.064%,sm癌0.051%,m癌0.20%,腺腫15.3%,カルチノイド0.060%などであった.人間ドックSCSにおける大腸癌発見率の年度別推移は,m癌については約20年間に発見率が3倍に増加していた.しかし,sm癌と進行癌を合わせた浸潤癌については,増加傾向を認めずほぼ一定であった.m癌と浸潤癌の発見率の推移の著しい相違は,m癌として発見される病変と,浸潤癌として発見される病変との成り立ち(発育・進展様式)の違いを示唆している可能性が考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003