大腸癌の最新事情-防止・治癒を目指して
《スクリーニングの戦略》内視鏡による大腸がん検診
鈴木 康元
1
1松島クリニック
キーワード:
大腸内視鏡法
,
集団検診
,
腫瘍侵入性
,
大腸腫瘍
,
費用効果分析
,
腫瘍の早期診断
Keyword:
Colonoscopy
,
Mass Screening
,
Neoplasm Invasiveness
,
Colorectal Neoplasms
,
Early Detection of Cancer
pp.776-779
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012028850
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●内視鏡による対策型の大腸がん検診を実施するには、まず内視鏡が有している問題点や不利益を可能な限り小さくする努力が必要で、加えて対象を大腸内視鏡検査を受けたことのない方のみとすることや、実施間隔を5年や10年に一度といった節目検診の際とすることが必要である。●対策型の大腸がん検診においてもっとも重要なことは、便潜血検査で陽性となった要精検者に大腸内視鏡検査を確実に実施することで、現在の低い精検受診率を放置したまま内視鏡による対策型の大腸がん検診を普及させることには反対である。●大腸内視鏡検査は処理能力に限界があるため、まず第一に要精検者のために使うのが大腸癌死を減らすための正道であると考える。
©Nankodo Co., Ltd., 2011