特集 ESDアフターケアが一番大事!
[総論]ESD後の経過観察 ESD後のアフターケアは慎重に
斎藤 豊
1
,
阿部 清一郎
,
高丸 博之
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
アフターケア
,
術後合併症
,
腫瘍再発
,
腫瘍転移
,
消化管内視鏡法
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Postoperative Complications
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Neoplasm Metastasis
,
Aftercare
pp.1244-1247
発行日 2020年9月25日
Published Date 2020/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021013096
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ESD後(1)急性期・短期および(2)長期の各時期において留意すべきことを、全消化管臓器にわたり総論的に概説する。急性期・短期では治療後偶発症の対策から予防が含まれ、長期では局所再発や、異時性病変のサーベイランスが問題となる。治癒切除例においても臓器別に、異時性癌や腫瘍の検出を目的とする定期的なサーベイランスが重要となる。その間隔は臓器別、またリスク層別化により設定することが望まれる。さらに頻度は低いながら粘膜下層に浸潤した癌や食道では粘膜筋板以深の浸潤例においても、転移再発の危険性が一定リスク存在するためCTや腫瘍マーカーを含めた全身管理の必要性が出てくる。高齢化社会の到来により、非治癒切除例においても追加治療なしにサーベイランスをせざるをえない患者も存在する。
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