特集 消化管内視鏡診断の基本手技
上部消化管 経口上部消化管内視鏡
小林 正明
1
,
盛田 景介
,
青柳 智也
,
栗田 聡
,
塩路 和彦
,
佐々木 俊哉
1新潟県立がんセンター新潟病院 内科
キーワード:
Mallory-Weiss症候群
,
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
咽頭疾患
,
インフォームドコンセント
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
梨状陥凹
Keyword:
Informed Consent
,
Stomach Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Gastroscopy
,
Pharyngeal Diseases
,
Mallory-Weiss Syndrome
,
Esophageal Neoplasms
,
Pyriform Sinus
pp.521-528
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020250294
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経口上部消化管内視鏡検査は、すべての内視鏡検査手技の基本である。被検者が最も辛いのは下咽頭から食道入口部への挿入時であり、頸部を前方に突き出し下顎を軽く挙上する体位(sniffing position)をとらせ、細心の注意を払って挿入操作を行う。咽頭から十二指腸下行部までの観察順序を一定にして、無駄のないスコープの動きで見落としなく観察する。胃の撮影は、十分送気して胃壁を伸展させた状態で、病変の有無にかかわらず各部位の遠景像を撮り、ダブルチェックに耐えうる画像を記録する。低頻度(0.005%)ではあるが、出血や裂創などの偶発症が起こる可能性があり、検査前の説明と同意は必須である。
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