特集 消化管内視鏡診断の基本手技
内視鏡診断に必要な拡大観察と画像強調内視鏡の知識
樋口 和寿
1
,
貝瀬 満
,
野田 啓人
,
後藤 修
,
岩切 勝彦
1日本医科大学 消化器内科学
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
色
,
画像強調
,
大腸内視鏡法
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
大腸腫瘍
,
狭帯域光観察
,
蛍光内視鏡法
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Image Enhancement
,
Gastroscopy
,
Color
,
Colonoscopy
,
Esophageal Neoplasms
,
Narrow Band Imaging
pp.495-503
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020250291
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内視鏡技術の進歩に伴い、拡大内視鏡や画像強調内視鏡によって映し出される画像の質が向上するとともに病変の検出能も向上しており、さらには病変の詳細な観察も可能となっている。拡大内視鏡および画像強調内視鏡による知見が集積されるにつれて、癌・非癌の鑑別や病変の境界認識だけでなく、癌の組織型や深達度などの質的診断が可能となっている。内視鏡画像技術は内視鏡観察法の分類によって5つに分類されるが、そのなかの一つである画像強調内視鏡の亜分類である光デジタル法は、演算的画像強調処置を行うことで消化管粘膜の粘膜表面の血管や微細構造が認識しやすくなり、内視鏡診断に有用である。拡大内視鏡や画像強調内視鏡は現在の内視鏡診断の鍵であり、それらに関する知識や技術は現在の内視鏡医にとって必須のものとなっている。また超拡大内視鏡も臨床応用されており、今後optical biopsyとして期待される。
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