特集 すべてがわかるIBDの内視鏡
潰瘍性大腸炎の内視鏡 重症度評価と粘膜治癒の判定
横山 薫
1
,
小林 清典
,
別當 朋広
,
川岸 加奈
,
迎 美幸
,
佐田 美和
,
小泉 和三郎
1北里大学 医学部消化器内科学
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸炎-潰瘍性
,
腸粘膜
,
重症度指標
Keyword:
Severity of Illness Index
,
Colitis, Ulcerative
,
Colonoscopy
,
Intestinal Mucosa
pp.206-212
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020163367
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潰瘍性大腸炎(UC)の治療方針の決定や治療効果の判定に、大腸内視鏡所見は欠かせない。UCの内視鏡スコアは多数発表されているが、本稿では本邦で使用されることが多い7つのスコアを提示し、特徴を解説する。またUCの治療目標は臨床的寛解のみならず粘膜治癒(MH)を目指すこととされている。MHを達成することで再燃率の低下や大腸全摘術の減少、大腸癌発癌リスクの低下など長期予後の改善が期待される。MHの定義は曖昧で、どの内視鏡スコアを用いるのかなど論文により異なっていたが、現時点において最適な治療目標はMES 0であり、最低限でもMES 1を目指すべきとのコンセンサスが出された。
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