特集 食道の炎症を視る
その他・非特異性 関連症例 潰瘍を形成して脱落した食道表在癌の1例
都宮 美華
1
,
有馬 美和子
,
石川 文隆
1埼玉県立がんセンター 内視鏡科
キーワード:
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
扁平上皮癌
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
食道潰瘍
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Esophagoscopy
,
Esophageal Neoplasms
pp.1247-1249
発行日 2019年8月25日
Published Date 2019/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020050966
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60歳代後半、女性。つかえ感、咽頭違和感を主訴に近医を受診し、上部消化管内視鏡検査にて胸部中部食道右壁の発赤陥凹性病変を指摘され、当科へ紹介となった。内視鏡所見により0-IIc型食道癌と診断後はPPI(プロトンポンプ阻害薬)を内服し、熱いものを食べる食習慣の改善を図った上、初診から4週間後に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した。その結果、病理組織学的に潰瘍を形成して脱落した食道表在癌であり、術後6ヵ月経過でESD部の瘢痕治癒が確認された。
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