消化器内視鏡診療の進歩 パラダイムシフトへの胎動を覘きみる
腫瘍性病変における内視鏡診療の進歩 食道腫瘍 扁平上皮癌を中心に
小田島 慎也
1
1東京大学医学部附属病院 検診部
キーワード:
腫瘍進行度
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
扁平上皮癌
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
狭帯域光観察
,
アルゴンプラズマ凝固
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Neoplasm Staging
,
Argon Plasma Coagulation
,
Narrow Band Imaging
pp.623-630
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011003827
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narrow band imaging(NBI)と拡大内視鏡により、食道腫瘍の拾い上げ診断、深達度診断、腫瘍・非腫瘍の診断が内視鏡下で高い精度で行うことができるようになっている。endocytoscopyの開発に伴い、内視鏡下で細胞レベルの観察が可能となり、食道腫瘍の診断に対する有用性が期待できる。早期胃癌に対して開発された内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が食道腫瘍に対して応用され、従来の内視鏡治療では切除困難な病変を一括切除できようになり、広く普及してきている。
©Nankodo Co., Ltd., 2010