特集 腎移植:最近の話題
最近の話題 移植前後のサポート 腎臓リハビリテーションと腎移植後早期リハビリテーションの有効性
西山 裕貴
1
,
杉谷 篤
,
真野 勉
1国立病院機構米子医療センター リハビリテーション科
キーワード:
Serum Albumin
,
血液透析
,
Hemoglobins
,
腎臓移植
,
腎不全-慢性
,
歩行
,
リハビリテーション
,
時間因子
,
治療成績
,
筋力
Keyword:
Renal Dialysis
,
Gait
,
Hemoglobins
,
Kidney Failure, Chronic
,
Rehabilitation
,
Serum Albumin
,
Treatment Outcome
,
Kidney Transplantation
,
Time Factors
,
Muscle Strength
pp.1009-1016
発行日 2020年12月25日
Published Date 2020/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2021129834
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腎移植後の早期運動療法(リハビリ)の有用性について検討した。当院で生体腎移植手術を施行しリハビリを実施した患者17名を先行的腎移植(PEKT)群6名、移植前透析期間の中央値18ヵ月で分けた短期透析群5名、長期透析群6名の3群に分類した。移植4週後の膝伸展筋力はPEKT群0.6kgf/kgと増加が顕著で、長期透析群の0.3kgf/kgに比べ有意に良好であった。移植前の6分間歩行距離は3群間で有意差はなかったが、移植4週後ではPEKT群は552.5mで、短期透析群の500.0m、長期透析群の487.5mに比較してかなり改善傾向がみられた。移植前の透析期間が短いほど、腎移植後の下肢筋力、運動耐容能の改善も大きく、早期リハビリの効果が大きいことが示された。身体機能の観点からもPEKTを行うことが望ましいと考えられる。
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