特集 新生児・小児蘇生法の不易流行-ガイドライン改訂を支える研究論文
新生児蘇生法 胸骨圧迫と人工呼吸のコンビネーション 胸骨圧迫の効果判定も含めて
和田 雅樹
1
1東京女子医科大学附属母子総合医療センター 新生児医学科
キーワード:
人工呼吸
,
心臓マッサージ
,
診療ガイドライン
,
新生児蘇生法
Keyword:
Heart Massage
,
Respiration, Artificial
,
Practice Guidelines as Topic
pp.2026-2029
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022082225
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<Key Points>(1)出生直後の新生児が高度の徐脈や心静止を起こすほどの低酸素状態となっている場合、蘇生を成功させるには、まず適切な換気を行う必要がある。(2)適切な換気によっても高度の徐脈や心静止となっている場合には循環のサポートとしての胸骨圧迫が必要であるが、その場合にも常に肺の拡張、適切な換気を継続しなければならない。(3)現在、胸骨圧迫と換気のコンビネーションとしては、その比率を3:1とし、連動して行うことが推奨されている。(4)今後、新たなコンビネーションとして、持続的肺拡張を行いながら胸骨圧迫を行う方法も検討されており、その研究結果が注目されている。
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