特集 新生児・小児蘇生法の不易流行-ガイドライン改訂を支える研究論文
新生児蘇生法 臍帯遅延結紮と臍帯ミルキング
細野 茂春
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 周産期科新生児部門
キーワード:
胎児血
,
自己血輸血
,
診療ガイドライン
,
新生児蘇生法
,
臍帯結紮
Keyword:
Blood Transfusion, Autologous
,
Practice Guidelines as Topic
,
Umbilical Cord Clamping
,
Fetal Blood
pp.2031-2034
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022082226
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<Key Points>(1)早産児の胎盤血輸血に関するエビデンスは十分でない。(2)早産児の胎盤血輸血に関しては蘇生に影響しない臍帯ミルキングが一つの方法である。(3)臍帯ミルキングにはわが国から提唱している臍帯結紮後の単回ミルキング法と3~4回以上ミルキングを行う複数回ミルキング法がある。(4)啼泣または人工呼吸による肺拡張後に臍帯ミルキングを緩徐に行うことによって循環状態の変動を最小化できる可能性がある。
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