特集 子どもの栄養-未来を見据えて
周産期栄養とエピジェネティクス
橋本 貢士
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 糖尿病内分泌・血液内科
キーワード:
Ascorbic Acid
,
肝臓
,
肥満
,
DNAメチル化
,
エピジェネティックプロセス
,
胎児栄養障害
,
母性栄養生理学的現象
,
DNA脱メチル化
,
ベータ酸化
,
線維芽細胞増殖因子-21
Keyword:
Ascorbic Acid
,
Obesity
,
Liver
,
DNA Methylation
,
DNA Demethylation
,
Maternal Nutritional Physiological Phenomena
,
Epigenesis, Genetic
,
Fetal Nutrition Disorders
,
Fibroblast Growth Factor 21
pp.1818-1824
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022069641
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<Key Points>(1)Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)学説とは出生前後のさまざまな環境因子、とくに栄養環境が「記憶」され、成人期における肥満症や2型糖尿病などの生活習慣病の発症および進展を規定するという学説である。(2)DOHaD学説の分子メカニズムとしてDNAメチル化を主としたエピジェネティクスが想定されている。(3)fibroblast growth factor 21(FGF21)遺伝子のDNAメチル化による「エピゲノム記憶」は将来の肥満に影響を及ぼす可能性がある。(4)乳児期のビタミンC摂取は脂質代謝関連遺伝子のDNAメチル化状態の形成に重要である。
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