特集 てんかん-知識のアップデート:基本から最新のトピックスまで
てんかんと間違えやすい状態 てんかん発作と鑑別が必要な精神症状 心因性非てんかん性発作
谷口 豪
1
,
宮川 希
1国立精神・神経医療研究センター病院 精神科
キーワード:
心身症
,
鑑別診断
,
てんかん
,
脳波記録法
,
代理人によるMuenchausen症候群
,
地域社会ネットワーク
,
心理教育
Keyword:
Community Networks
,
Diagnosis, Differential
,
Epilepsy
,
Psychophysiologic Disorders
,
Munchausen Syndrome by Proxy
,
Electroencephalography
pp.1744-1749
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022030555
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<Key Points>(1)PNESは心理的葛藤やストレスなどの精神的要因によって、てんかん類似の発作症状が出現する。本人が意図的に症状を作り出しているのではない。(2)PNESはてんかん発作との鑑別として重要であるが、てんかんとPNESが合併することもある。(3)長時間ビデオ脳波検査などによる、てんかんの除外のみではPNESの診断は不十分であり、児のもつ心理社会的問題がPNESを起こしうるものなのかを検討する必要がある。(4)病状説明・診断受容は適切な治療のための第一歩として重要である。(5)病院・家庭・学校(地域)の支援者が連携して継続的な治療・支援を行っていく。
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