特集 てんかん-知識のアップデート:基本から最新のトピックスまで
てんかんにまつわる最近のトピックス てんかんの発作検知・発作予知を目指した最近の研究動向
宮島 美穂
1
,
藤原 幸一
,
山川 俊貴
1東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野
キーワード:
筋電図
,
てんかん
,
脳波記録法
,
心拍数測定
,
ウェアラブル電子機器
Keyword:
Epilepsy
,
Heart Rate Determination
,
Electroencephalography
,
Electromyography
,
Wearable Electronic Devices
pp.1623-1629
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022030531
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<Key Points>(1)シャツ型心拍計ウェアラブル計測技術や、AI機械学習技術の発展に伴い、てんかん発作予知、発作検知の研究は著しく進歩している。(2)てんかん発作検知については、身体加速度、皮膚電気活動、筋電図などをモニタリングする非侵襲的なウェアラブルシステムが欧米で複数医療機器認証を受けており、全般性強直間代発作/焦点起始両側強直間代発作に対する感度は概ね90%以上と高い。(3)てんかん発作予知については、頭蓋内脳波、心拍変動、発作周期などに基づいたアルゴリズムの開発が進められており、実用化に向けた前向き研究や治験が待たれる。(4)てんかん発作検知、発作予知技術は、てんかん突然死(SUDEP)予防や、closed-loop型オンデマンド治療への応用が期待される。
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