特集 てんかん-知識のアップデート:基本から最新のトピックスまで
てんかん診断の実際 診断に必要なこと(2) 必要な検査とそのタイミング
金村 英秋
1
1東邦大学医療センター佐倉病院 小児科
キーワード:
血液化学分析
,
血液学的検査
,
検尿
,
MRI
,
SPECT
,
てんかん
,
脳磁図
,
脳波記録法
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
陽電子放射型断層撮影
,
機能的神経イメージング
,
Iomazenil
,
頭部CT
Keyword:
Fluorodeoxyglucose F18
,
Blood Chemical Analysis
,
Magnetoencephalography
,
Epilepsy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Hematologic Tests
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Urinalysis
,
Electroencephalography
,
Functional Neuroimaging
,
Positron-Emission Tomography
,
Iomazenil
pp.1548-1553
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022030519
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<Key Points>(1)てんかん診断に必要な検査として、血液・尿、脳波、脳形態画像、脳機能画像が挙げられる。(2)血液検査では血清プロラクチン値の測定が有用だが、前頭葉てんかんの診断には必ずしも有用でなく、また基準値と比較して2~3倍に上昇していることの確認、および発作後一定時間(60分)以内での評価が必要である。(3)脳波検査では突発波が出現しやすい記録条件や賦活法を考慮し、発作後24時間以内もしくは7日以降の施行が推奨される。(4)脳形態画像検査は診断に必須であり、MRI FLAIR像の撮像が推奨される。(5)脳機能画像検査の意義は焦点診断にあり、各検査の特徴(利点・欠点)を把握し、発作との時間関係にも留意した判断・解釈が必要である。
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