症例
複合的画像評価により、低侵襲な手術を選択しえた両側重複腎盂尿管、左尿管瘤の1例
土田 裕子
1
,
渥美 ゆかり
,
渡邊 美穂
,
鈴木 完
,
田中 瑞恵
,
赤松 智久
,
山中 純子
,
瓜生 英子
,
水上 愛弓
,
五石 圭司
,
七野 浩之
1国立国際医療研究センター病院 小児科
キーワード:
MRI
,
術中期
,
超音波診断
,
尿管瘤
,
排尿
,
泌尿器外科
,
レノグラフィー
,
マルチモーダルイメージング
,
膀胱造影
,
重複腎盂尿管
,
腹部CT
Keyword:
Ureterocele
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography
,
Intraoperative Period
,
Cystography
,
Radioisotope Renography
,
Urination
,
Urologic Surgical Procedures
,
Multimodal Imaging
pp.1167-1173
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021307888
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生後10ヵ月女児。発熱5日目に当院へ紹介となった。初発尿路感染症(UTI)の診断で入院後、UTIに対し抗菌薬治療を開始したところ、速やかに解熱した。一方、入院時の腹部超音波所見で左腎盂尿管の拡張と尿管瘤が認められ、先天性腎尿路異常の合併を考慮し、各種画像評価を行った結果、両側重複腎盂尿管、左尿管瘤に伴う水腎水尿管症、両側膀胱尿管逆流の診断に至った。治療として経尿道的尿管瘤切開術が行われたが、術後はUTIの再発なく、腎機能の左右差も改善した。
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