特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
総論 疫学・自然歴
今井 孝成
1
1昭和大学 医学部小児科学講座
キーワード:
過敏症-食品性
,
有病率
,
予後
,
年齢分布
,
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
,
花粉・食物アレルギー症候群
Keyword:
Food Hypersensitivity
,
Prognosis
,
Prevalence
,
Age Distribution
pp.873-878
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247837
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<Key Points>(1)即時型食物アレルギーは乳幼児に発症することが多く、鶏卵・牛乳・小麦アレルギーが多いが、近年ナッツ類アレルギー患者が急激に増加している。(2)初発の即時型食物アレルギーは年齢別に原因食物が大きく異なる。(3)誤食の即時型食物アレルギーは年齢別に大きな変化はなく、鶏卵・牛乳・小麦・落花生・ソバ・甲殻類・木の実類が多い。(4)即時型食物アレルギーでは皮膚症状が9割近くに認められる。また1割程度はショックに陥るため、即時型食物アレルギーはリスクの非常に高い疾病といえる。
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