特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
総論 定義・分類・症状
杉浦 至郎
1
,
伊藤 浩明
1あいち小児保健医療総合センター 保健室
キーワード:
IgE
,
過敏症-遅延型
,
呼吸器徴候と症状
,
消化器徴候と症状
,
過敏症-食品性
,
ショック
,
神経症状
,
皮膚炎-アトピー性
,
皮膚症状
,
分類
,
評価基準
,
口腔アレルギー症候群
,
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
Keyword:
Classification
,
Hypersensitivity, Delayed
,
Food Hypersensitivity
,
Immunoglobulin E
,
Signs and Symptoms, Digestive
,
Shock
,
Dermatitis, Atopic
,
Neurologic Manifestations
,
Skin Manifestations
,
Signs and Symptoms, Respiratory
pp.867-872
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247836
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<Key Points>(1)食物アレルギーとは、「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」と定義される。(2)アナフィラキシーは、「アレルゲンなどの侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与えうる過敏反応」と定義されており、アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックという。(3)食物アレルギーという言葉は、さまざまな場面で拡大解釈されて使われ、社会に無用の不安を広める場合があるために、あえて厳密な用語の定義が作られている。
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