特集 実践-小児の輸液
各病態における輸液の考え方 電解質異常 低Na血症、高Na血症
安達 恵利子
1
,
鹿島田 健一
1東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科発生発達病態学(小児科)
キーワード:
高ナトリウム血症
,
ADH不適合分泌症候群
,
細胞外液
,
鑑別診断
,
低ナトリウム血症
,
輸液療法
,
中枢性塩喪失症候群
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hypernatremia
,
Inappropriate ADH Syndrome
,
Hyponatremia
,
Extracellular Fluid
pp.545-550
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021208446
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<Key Points>(1)血清Na値の変化は、総体液量の変化に連動する。(2)低浸透圧性低Na血症では、細胞外液量の評価が鑑別に重要である。(3)重症低Na血症の場合は原因にかかわらず、高張食塩水を用いた十分な補正を優先する。(4)高Na血症の治療では、循環不全の改善と、Na補正による脳浮腫の予防が大切である。(5)補正中は頻回に尿中・血液中の電解質評価を行う。
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