特集 実践-小児の輸液
各病態における輸液の考え方 敗血症性ショックの輸液
川野邊 宥
1
,
川崎 達也
1静岡県立こども病院 小児集中治療科
キーワード:
緩衝液
,
血液製剤
,
ショック-敗血症性
,
輸液療法
,
生理食塩水
,
Human Serum Albumin
Keyword:
Buffers
,
Shock, Septic
,
Serum Albumin, Human
,
Saline Solution
pp.534-537
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021208444
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<Key Points>(1)小児敗血症患者における輸液に関しては確固たるエビデンスが不足しているが、現段階では下記のように輸液を行うことがよいと考えられる。(2)投与量、投与速度は、急速輸液(10~20mL/kgずつ)を15~20分で行い、最初の1時間で40~60mL/kgの輸液を上限の目安とする。(3)心拍数・血圧・意識状態・尿量などをモニタリングすると同時に、頻呼吸・肝腫大の増悪の有無を評価し、過剰輸液を避ける。(4)輸液の種類は、バッファーを含む晶質液(乳酸加リンゲル液など)が望ましい。
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