特集 遺伝情報と遺伝カウンセリング
小児科領域別のポイント 染色体異常症 18トリソミー・13トリソミーを含めて
西 恵理子
1
,
古庄 知己
1大阪府立病院機構大阪母子医療センター 遺伝診療科
キーワード:
遺伝相談
,
細胞遺伝学的分析
,
トリソミー18症候群
,
トリソミー13症候群
Keyword:
Trisomy 18 Syndrome
,
Genetic Counseling
,
Trisomy 13 Syndrome
,
Cytogenetic Analysis
pp.1045-1048
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020362518
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<Key Points>(1)検査の提案にあたっては、先天異常症候群・染色体異常症とは何かという理解を本人・家族と共有し、その経緯や、検査をすることの目的と意義をていねいに説明することが重要である。(2)染色体検査から得られる情報から家族全体での疾患理解につなげる。(3)症状は多様で、成長・発達の経過も多様である。(4)自然歴の正しい捉え方、情報のアップデートが大切であり、予後という言葉が独り歩きしないように配慮する。(5)染色体異常症を有する児が家族のなかの大事な存在であること、同時に家族のことを大事に思う存在であることを感じられるような遺伝カウンセリングを心がける。
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