特集 NICU卒業生の予後と診療のポイント
先天異常・染色体異常 13トリソミー
川崎 秀徳
1
1京都大学 大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療倫理学・遺伝医療学
キーワード:
鑑別診断
,
発生率
,
予後
,
トリソミー13症候群
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Prognosis
,
Incidence
,
Trisomy 13 Syndrome
pp.1183-1187
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020360832
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●13トリソミーは、3番目に多い常染色体異数性の染色体異常症で、生産児5,000~12,000人に1人程度の頻度とされる。●近年、積極的治療による長期予後の改善の報告が散見されるようになり、寿命の中央値が5~12日、1年生存率が12~20%、5年生存率が7~15%といわれている。●しかし、治療方針の決定においては、家族と医療スタッフの話し合いが不可欠であり、出生前から新生児科医がかかわることが推奨される。●合併症に留意しながら、成長を見守っていくため、訪問診療やレスパイトを含めたチーム医療体制が、入院中のみならず退院後の外来においても重要である。
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