症例
水痘罹患歴のない小児に発症した播種性帯状疱疹・髄膜炎の1例
西本 彬乃
1
,
松本 浩
,
野口 崇宏
,
岸本 健寛
,
野村 智章
,
山本 かずな
,
座波 清誉
,
茂木 陽
,
野々山 恵章
1防衛医科大学校病院 小児科
キーワード:
Aciclovir
,
ウイルス遺伝子
,
髄膜炎-ウイルス性
,
帯状疱疹
,
予防接種
,
水痘ワクチン
,
Pregabalin
,
神経痛-帯状疱疹後
Keyword:
Meningitis, Viral
,
Herpes Zoster
,
Pregabalin
,
Genes, Viral
,
Vaccination
,
Chickenpox Vaccine
,
Acyclovir
,
Neuralgia, Postherpetic
pp.1346-1348
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020009046
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水痘ワクチンを1回接種し、明らかな水痘罹患歴がなかったにもかかわらず播種性帯状疱疹・髄膜炎を生じた症例を経験した。症例は13歳女で、播種性帯状疱疹・髄膜炎の原因としてワクチン株VZVによるもの、あるいは不顕性感染した野生株VZVによるものの可能性が考えられ、明らかにするため水疱内容液のウイルス遺伝子解析を行った。VZVのワクチン株と野生株とではgene62の塩基配列が異なるため、一塩基多型(SNP)解析を行うことで両者を鑑別することが可能であり、本例ではSNP解析の結果VZV野生株であることが判明した。
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