展望
水痘ワクチンによる帯状疱疹の発症予防
浅田 秀夫
1
1奈良県立医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
発生率
,
帯状疱疹
,
細胞性免疫
,
予防接種
,
重症度指標
,
水痘ワクチン
,
年齢因子
,
液性免疫
Keyword:
Age Factors
,
Herpes Zoster
,
Immunity, Cellular
,
Severity of Illness Index
,
Vaccination
,
Incidence
,
Chickenpox Vaccine
,
Immunity, Humoral
pp.1094-1098
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015074183
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水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は,初感染で水痘を引きおこした後,知覚神経節に潜伏感染しているが,免疫低下などが誘因となり再活性化をおこして帯状疱疹を生じる.わが国における帯状疱疹の発生頻度は年間1,000人あたり5人程度とされている.加齢に伴い増加する傾向があり,50歳を境に発症率は急激に上昇し,70歳以上では1,000人あたり10人以上となる.高齢化が進行しているわが国においては,今後ますます患者の増加が予想される.(「はじめに」より)
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