特集 Down症候群の医療管理
総論 Down症候群患児の成長と発達 米国小児科学会 Down症候群医療管理ガイドラインの解説を含めて
水野 誠司
1
1愛知県医療療育総合センター中央病院小児内科/遺伝診療科
キーワード:
Down症候群
,
小児の発達
,
生活期
,
成長
,
診療ガイドライン
,
保健行動
,
成長曲線
Keyword:
Child Development
,
Health Behavior
,
Growth
,
Practice Guidelines as Topic
,
Down Syndrome
,
Growth Charts
pp.783-790
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019251664
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<Key Points>(1)Down症候群は出生前から成人期までその合併症の頻度と好発時期を考慮した定期的なフォローアップが必要である。(2)新生児期には先天性心疾患、甲状腺機能異常、聴力のほか、新生児早期に骨髄異常増殖症の評価を行う。1歳までに先天性白内障の評価を行う。(3)甲状腺機能異常症はDown症候群の全年代において発症しうる合併症であり、生涯にわたり早期診断のために定期的な採血を行う。(4)頸椎不安定性は早期診断を逸すると非可逆的な脊髄症をひき起こすため、定期的なチェックのほか、スポーツの選択や全身麻酔時の頸椎のポジションにも留意する。(5)思春期以降はDown症候群児者の心理的特性を理解した対応が望まれる。
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