特集 Down症候群の医療管理
医療管理 Down症候群の精神運動発達
島川 修一
1
1大阪医科大学附属病院 中央検査部小児科
キーワード:
Down症候群
,
注意欠如・多動症
,
言語発達
,
精神運動障害
,
てんかん
,
熱性けいれん
,
自閉症スペクトラム障害
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Epilepsy
,
Language Development
,
Autism Spectrum Disorder
,
Psychomotor Disorders
,
Seizures, Febrile
,
Down Syndrome
pp.820-824
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019251671
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<Key Points>(1)Down症候群の認知機能の特徴は、社会性は保たれやすく、言語表出は困難さとなってあらわれやすい。てんかんの発症、神経発達症や睡眠障害の併存、視覚や聴覚の感覚器の障害の併存は認知機能にさらなる障害をもたらす。(2)神経発達症のうち、自閉スペクトラム症と注意欠如多動症はDown症候群に4割程度併存するため注意が必要である。(3)小児期のDown症候群に発症するてんかんは点頭てんかんであると考えてよい。早期発見のためには、あらかじめ家族への啓発も必要と思われる。(4)Down症候群における熱性けいれんの頻度は低い。
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