特集 小児の負荷試験2019
免疫・アレルギー系機能検査 薬物アレルギー負荷テスト(内服負荷試験)
中村 晃一郎
1
1埼玉医科大学 皮膚科
キーワード:
経口投与
,
薬疹
,
免疫学的検査
,
禁忌(診断)
Keyword:
Immunologic Tests
,
Administration, Oral
,
Drug Eruptions
pp.589-590
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019201011
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<Key Points>(1)内服負荷試験は、原因薬確定のもっとも確実な方法であるが、皮疹の再現、重症化、アナフィラキシーの誘発などリスクのあることに十分留意する。(2)内服負荷試験は点滴や全身管理のできる入院下で行う。(3)遅延型アレルギー反応では、1/100量(または湿疹型などで1/10量)より開始し、反応を見ながら増量する。(4)即時型アレルギー反応の検査ではプリックテストなどの皮膚テストを優先する。内服負荷試験を行う場合には、1/100量、もしくは1/1000量(プリックテストで紅斑の強い場合)など、遅延型反応の検査に比べて微量の負荷量から開始する。(5)重症型薬疹(SJS、TENなど)では内服負荷試験は禁忌である。
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