特集 社会的養護を必要とする子どもたち-子どもの最善の利益のために
地域で見守る機関の役割 東京都公立学校における社会的養護を必要とする子どもへの支援
増渕 達夫
1
1東京都教育庁教育監
キーワード:
学校
,
学校保健
,
教員
,
小児養護
,
警察
,
紹介と相談
,
東京都
,
ソーシャルワーカー
Keyword:
Social Workers
,
Educational Personnel
,
Referral and Consultation
,
Child Care
,
Police
,
Tokyo
,
School Health Services
,
Schools
pp.352-354
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019168307
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<Key Points>(1)都内公立学校では、社会的養護が必要な子どもの状況を早期に把握するため、子どもの気になる様子などについて常設の委員会により確認するとともに、定期的なアンケートを実施するなど、組織的な対応の徹底をはかっている。(2)子どもにとって相談しやすい環境を整備するため、学級担任やスクールカウンセラーによる面接の実施、電話やLINEなどによる外部相談窓口の周知などに加え、子どもが不安や悩みについて信頼できる大人に助けを求めることができるようにするための教育等を行っている。(3)社会的養護が必要な子どもが確認された場合、都内全公立学校に設置されている「学校サポートチーム」を招集したり、スクールソーシャルワーカーを活用したりして、関係機関との迅速な連携により支援を行っている。(4)とくに児童虐待の重篤化を防ぐため、都教育委員会と警視庁との間で締結された申し合わせに基づき、緊密な情報連携をはかっている。
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