特集 ピーンチ!私はこうして切り抜けた
停留精巣 萎縮精巣摘出術後9年後に腹腔内精巣が見つかった
西 明
1
,
小山 亮太
,
高本 尚弘
,
高澤 慎也
1群馬県立小児医療センター 外科
キーワード:
MRI
,
精巣摘出術
,
超音波診断
,
停留精巣
,
精巣固定術
,
精巣萎縮
Keyword:
Cryptorchidism
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography
,
Orchiectomy
,
Orchiopexy
pp.979-981
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020146050
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出生時より両側停留精巣があり、精巣位置は左側が外鼠径輪付近で、右側が鼠径管内であった。生後7ヵ月時に左鼠径ヘルニアの疑いで当小児医療センターの外科へ紹介され、1歳時に右側停留精巣に対し鼠径部切開法による審査手術を行い、萎縮精巣と判断し、精巣小塊切除術を施行した。今回、術後9年の超音波検査、MRIにて右内鼠径輪部に左側精巣とほぼ等大の遺残精巣があることが判明した。右精巣固定を行って経過観察したところ、12歳頃より二次性徴は発現し、15歳の時点で右精巣は陰嚢上部にあり、内部に微小石灰化を中等度認めるが徐々に成長している。
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