特集 症例から考える小児泌尿器疾患:小児病院での私のみかた
乳幼児によくみる泌尿器疾患 乳幼児の停留精巣・遊走精巣(1)
大橋 研介
1
,
多田 実
,
小野 賀功
1埼玉県立小児医療センター 泌尿器科
キーワード:
触診
,
超音波診断
,
停留精巣
,
病歴聴取
,
腹腔鏡法
,
視診
,
精巣固定術
,
遊走精巣
Keyword:
Cryptorchidism
,
Ultrasonography
,
Laparoscopy
,
Palpation
,
Medical History Taking
,
Orchiopexy
pp.323-327
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022100726
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▼停留精巣の診断には問診、視診、触診が重要である。▼停留精巣は発見の遅れにより妊孕性の低下や腫瘍発生のリスクがあり、適切な時期に治療を行う。▼陰嚢内に精巣を触知しても、手を離すとすぐ挙上するならば停留精巣を疑う。▼精巣固定術は鼠径部切開、陰嚢切開どちらでも成績は良好である。▼非触知(腹腔内)精巣に対するFowler-Stephens手術は2期手術の成績がよい。▼精巣微細石灰化と精巣悪性腫瘍発生の関連は不明である。
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