特集 小児外科診療における合併症、偶発症-とっさの処置、その後の対応
噴門形成術後の食道内腔への異物迷入
關根 沙知
1
,
小野 滋
,
薄井 佳子
,
馬場 勝尚
,
辻 由貴
,
廣畑 吉昭
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児外科
キーワード:
胃食道逆流
,
異物移動
,
機器と資材用品
,
再手術
,
再発
,
術後合併症
,
食道疾患
,
胃底皺襞形成術
,
重症心身障害者
,
胸部CT
Keyword:
Fundoplication
,
Equipment and Supplies
,
Foreign-Body Migration
,
Esophageal Diseases
,
Gastroesophageal Reflux
,
Reoperation
,
Postoperative Complications
,
Recurrence
pp.237-240
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2019182056
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8歳女児。既往として胃食道逆流症に対し3回の噴門形成術の施行歴があった。今回、外来受診の約1ヵ月前に咳嗽とともに口から異物が排出された。母親がこの異物排出物を持参したところ、異物は医療用の縫合糸とプレジェットと考えられたため、精査を行うこととした。上部消化管造影検査では噴門形成時のカフは良好に形成されており、食道内への逆流所見は認めなかった。造影CTでは噴門形成時に使用したプレジェットと思われる人工物を腹部食道周囲に認めたが、臨床所見で異常はなく、無症状であったため経過観察する方針となり、その後も良好に経過している。
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