特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 妊娠後期 カンジダ腟炎といわれました。どんな治療がありますか?
岩破 一博
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1京都府立医科大学 医学部看護学科医学講座産婦人科学
キーワード:
カンジダ症-外陰腟
,
抗真菌剤
,
妊娠合併症-感染性
Keyword:
Candidiasis, Vulvovaginal
,
Pregnancy Complications, Infectious
,
Antifungal Agents
pp.195-196
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088301
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<回答のポイント>1)酵母様真菌であるカンジダ属(Candida albicans、Candida glabrata、Candida tropicalis)の増殖による真菌症である。2)外陰や腟のそう痒感、白色帯下の増量、時に外陰の灼熱感・痛み、性交痛、排尿障害などの症状を訴える。3)パートナーから感染することもあるが、もともと人の体内にある菌ともいわれ、ほかの性感染症とは少し性質の違うものであることを説明する。4)妊娠すると、エストロゲンの分泌が増加し腟内のグリコーゲン量も増えるため、真菌が増殖しやすい環境になり、カンジダ腟炎にかかりやすくなる。5)治療は腟錠、軟膏、クリームを使用し、非妊時に準じて治療を行うが、経口薬は避ける。
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