特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 妊娠後期 NST検査について教えてください
牛嶋 順子
1
,
古川 誠志
1宮崎大学 医学部産婦人科
キーワード:
胎児心拍陣痛図
,
妊娠後期
Keyword:
Cardiotocography
,
Pregnancy Trimester, Third
pp.197-198
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088302
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<回答のポイント>1)NST(non stress test)は子宮収縮のない状態で胎児心拍数を観察し、児のwell-beingを確認する検査である。一過性頻脈が20分のうちに2回あればreactive、0回もしくは1回である場合にはnonreactiveと判定する。2)NSTの結果がreactiveであった場合、ハイリスク妊娠において分娩開始前の胎児が1週間以内に死亡する率は3.2/1,000である。一方でnonreactiveであった場合には17.0/1,000となり胎児機能不全が疑われるが、偽陽性率が高いのでフォローアップテストを行い再評価する必要がある。
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