特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 妊娠初期 予防接種(風疹、麻疹、おたふくかぜ)の1ヵ月後に妊娠と判明しましたが?
森川 守
1
1北海道大学 大学院医学研究院専門医学系部門生殖・発達医学分野産婦人科学教室
キーワード:
ムンプス
,
水痘
,
妊娠前期
,
風疹
,
風疹ワクチン
,
麻疹
,
麻疹ワクチン
,
予防接種
,
ムンプスワクチン
,
水痘ワクチン
,
生殖毒性
Keyword:
Mumps
,
Measles
,
Measles Vaccine
,
Mumps Vaccine
,
Pregnancy Trimester, First
,
Vaccination
,
Rubella
,
Rubella Vaccine
,
Chickenpox
,
Chickenpox Vaccine
pp.80-82
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088256
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<回答のポイント>1)妊婦に対する予防接種の基本は、(1)生ワクチン接種は原則禁忌、(2)不活化ワクチン接種は可能(有益性投与)、である。2)風疹、麻疹、おたふくかぜ(ムンプス)、水ぼうそう(水痘)は生ワクチンである。3)生ワクチン接種後4週間以内(風疹ワクチンや水痘ワクチンでは接種後2週間以内)に妊娠した場合では、臨床的に有意な胎児リスクは上昇しない(all or noneの法則)。4)上記では、妊娠中絶の適応にはならない。5)生ワクチンを接種した時期(妊娠週数)の確認が重要である。
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