特集 血漿交換療法
6.原発性マクログロブリン血症(WM)および多発性骨髄腫と血漿交換
宮本佳尚
1
Yoshihisa Miyamoto
1
1東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
pp.1487-1495
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.20837/52018101487
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血漿交換は血中の病因物質を分離・除去することを目的とした治療である。過剰にモノクロナールな異常免疫グロブリンを産生しそれによる臓器障害をきたす疾患として,原発性マクログロブリン血症,多発性骨髄腫が挙げられる。これらの疾患に対する根本治療は化学療法であるが,高濃度のモノクローナルな異常免疫グロブリンによる臓器障害が強い場合には,速やかにその血中濃度を下げることのできる血漿交換療法・血液浄化療法が有用である。