特集 原発性マクログロブリン血症
3.原発性マクログロブリン血症に対する治療1)rituximabを用いた治療
柴山浩彦
1
Hirohiko Shibayama
1
1大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科 准教授
pp.1185-1190
発行日 2017年7月30日
Published Date 2017/7/30
DOI https://doi.org/10.20837/52018081185
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原発性マクログロブリン血症は,現行の治療では治癒が望めない疾患であり,症状を認めるようになった場合に治療開始の適応となる。貧血,血小板減少,リンパ節腫脹/臓器腫大やB症状,神経症状,クリオグロブリンの症状,アミロイドーシスの症状を認める場合は,リツキシマブ単剤あるいは,リツキシマブ併用の化学療法をおこなう。併用する化学療法剤としては,以前から,アルキル化剤,プリンアナログが用いられており,最近になり,プロテアソーム阻害剤の有用性が臨床試験で明らかにされ,わが国でもボルテゾミブの保険適用が承認された。