小特集 実臨床における多発性骨髄腫のHot topics
1.多発性骨髄腫における継続治療を考える3)実臨床において継続治療を実現する上で考慮すべきポイントと新規経口PIであるイキサゾミブの使用意義
竹迫直樹
1
Naoki Takezako
1
1独立行政法人国立病院機構 災害医療センター 特命副院長
pp.755-760
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201805755
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多発性骨髄腫の生命予後は著しく改善しているが,治療において継続治療が重要であり,有用性・忍容性の高い薬剤を選ぶことも必要である。また,点滴時間・通院頻度に留意して治療から脱落させないようにすることも重要である。イキサゾミブは世界初の経口プロテアソーム阻害薬であり,ボルテゾミブで見られた長期連用に伴う末梢神経障害や,カルフィルゾミブに認められる心毒性も少ないため,今まで困難であったプロテアソーム阻害薬による継続治療が可能となった。今回,イキサゾミブを中心として継続治療の意義について述べる。