特集 最近のゲノム解析技術の理解のために
8.がんゲノムデータベースの活用
山中遼太
1
,
油谷浩幸
2
Ryota Yamanaka
1
,
Hiroyuki Aburatani
2
1東京大学 先端科学技術研究センター ゲノムサイエンス分野
2東京大学 先端科学技術研究センター ゲノムサイエンス分野 教授
pp.1161-1167
発行日 2015年7月30日
Published Date 2015/7/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201508083
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大規模ながんゲノム解析プロジェクトにより,多数の検体からマルチオミックスデータが収集されている。これらの大量データを収集しているデータベースを利用することで,発現解析,エピゲノム解析,コピー数解析,それぞれの解析のためのデータを取得することができる。さらに,複数の種類のオミックスデータを組み合わせた解析が必要とされており,データ統合解析を可能にする解析ツールも開発されている。このような解析ツールの整備により,より多くの実験研究者や臨床研究者がデータベースを活用し,データの理解が進められることが期待されている。