Topics「身近な話題・世界の話題」(130)
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)におけるRHOA変異
坂田(柳元)麻実子
1
Mamiko Sakata-Yanagimoto
1
1筑波大学医学医療系 血液内科 准教授
pp.1368-1371
発行日 2014年8月30日
Published Date 2014/8/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201409080
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血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)は,発熱や自己免疫疾患様症状を伴う特徴的なリンパ腫である。AITLのうち約70%の症例では,RHOA遺伝子に変異がみられることが明らかになった。AITLにおけるRHOA変異は,ほとんどの症例で,ある決まった塩基に生じていることから,臨床検査としてこれを検出することが可能である。今後,AITLの診断方法は大きく変貌することが期待される。