特集 血液病の皮膚病変を診る
7.ヒト化抗CCR4抗体による薬疹
米倉健太郎
1
Kentaro Yonekura
1
1今村病院分院 皮膚科 部長
pp.731-737
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201405073
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ヒト化抗CCR4抗体であるモガムリズマブは,本邦で2012年からATLの治療薬として臨床応用されており,最近,PTCL,CTCLにも適応が拡大された。再発・難治性の症例に対して高い治療効果が得られている一方で,皮膚障害も多く報告されている。皮膚障害の詳しい発症機序は未だ明らかとなっていないが,重症化する場合や長期間にわたり遷延する場合がある。原疾患による皮疹との鑑別も重要であり,全身の皮膚をよく観察しながら使用する必要がある。