特集 赤血球造血の基礎と臨床
序 ~発生生物学から疾患に迫る~
澤田賢一
1
Kenichi Sawada
1
1秋田大学大学院 医学系研究科 血液・腎臓・膠原病内科学講座(第3内科)教授
pp.527-530
発行日 2014年3月30日
Published Date 2014/3/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201404017
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赤血球に関する研究は長い歴史と様々な物語を持っているものの,近年,この分野の研究者人口は減少傾向にあるように思われる。この動きは,卒後臨床研修必修化以来の研究者人口の減少と連動しているものかも知れないが,赤血球造血に関する関心の低下もまた原因と思われる。一方で,赤血球造血には未だに解明されていない興味深い問題が数多く残されている。本企画では,赤血球造血の基礎と臨床と題して,近年の進歩を中心にその不思議な魅力をお伝えしたい。