特集 節外性リンパ腫
3.縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫の治療研究に関する最近の動向
丸山大
1
Dai Maruyama
1
1国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科
pp.1553-1558
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.20837/52013111553
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縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫(PMBL)は発症頻度の低い病型であり,臨床的にも遺伝子解析的にも他のDLBCLと異なる特徴を有するユニークな疾患単位である。Rituximab登場後はPMBLに対する治療成績は向上しているが,rituximabとの併用レジメンの種類により追加的放射線照射を要する頻度が異なる可能性がある。化学療法後のFDG-PETは追加照射の要否を判断する参考となるが,その判断には慎重を期すべきである。これらの様々な治療法の位置づけが確立されるためには,多数例での検討(できれば第 III 相比較試験)および長期間のフォローアップが必要である。