特集 血球のトラフィッキング ~分子基盤から病態まで~
6.骨髄微小環境の可視化
髙久智生
1
Tomoiku Takaku
1
1順天堂大学医学部 血液内科 准教授
pp.1421-1429
発行日 2013年9月30日
Published Date 2013/9/30
DOI https://doi.org/10.20837/52013101421
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年,幹細胞を維持し造血機構を制御する造血幹細胞ニッチという概念が提唱され,そのメカニズムを明らかにする目的で様々な研究が行われている。その結果,ニッチを構成するさまざまな細胞や要素が徐々に明らかとなってきているが,ニッチの可視化という点に関してはいまだ十分に行われていないのが現状である。本稿では,近年さまざまな試みが行われその有用性が示されている,蛍光顕微鏡を用いた可視化の現状と問題点について述べる。