特集 血液病と中枢神経病変
4.血球貪食症候群と中枢神経病変
高見昭良
1
Akiyoshi Takami
1
1金沢大学附属病院 血液内科・輸血部 准教授
pp.1241-1248
発行日 2013年8月30日
Published Date 2013/8/30
DOI https://doi.org/10.20837/52013091241
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血球貪食症候群/血球貪食リンパ組織球増多症(HPS/HLH)は一次性・二次性の全身炎症性疾患である。けいれんや意識障害といった神経症状が3人中1人以上にみられ,中枢神経病変と診断されるが,脳脊髄液検査や頭部MRI検査上異常がないことも多い。HPS/HLH治療は,活性化マクロファージ/組織球対策と活性化T細胞対策である。一次性HPS/HLHの場合,可能な限り同種造血幹細胞移植を考慮する。