特集 注目されるnatural killer T(NKT)細胞
3.移植免疫制御を担うNKT細胞
清野研一郎
1
Ken-ichiro Seino
1
1北海道大学 遺伝子病制御研究所 免疫生物分野 教授
pp.923-927
発行日 2013年6月30日
Published Date 2013/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201307923
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CD1d拘束性NKT細胞は糖脂質を認識するユニークな免疫系を担う細胞であり,従来知られていたMHC拘束性T細胞と大きく異なる特徴を持つ。自然免疫ならびに獲得免疫をつなぐ役割を果たしていると考えられ,様々な生命現象において免疫調節機能を果たすことが知られている。これまで,自己免疫,がん,移植など様々な病態に関与していることが示されてきた。本稿では主に移植免疫制御に関するNKT細胞の働き,特に樹状細胞や制御性T細胞との関連について解説する。