特集 アレルギー疾患とバイオマーカー
2.アレルギー性気管支肺アスペルギルス症のバイオマーカー
浅野浩一郎
1
Koichiro Asano
1
1東海大学医学部内科学系呼吸器内科学教授
pp.36-40
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201901036
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アレルギー性気管支肺アスペルギルス症は,気道に腐生・発芽したAspergillus fumigatusに対するⅠ型・Ⅲ型アレルギー反応によって発症するため,末梢血好酸球数,血清総Ig(immunoglobulin)E値,A. fumigatus特異的IgE・IgG・沈降抗体などが診断における重要なバイオマーカーとなる。しかし,いずれのバイオマーカーも単独では感度・特異度は十分ではない。これらのバイオマーカーと臨床所見,画像所見を組み合わせることが,アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の適切な診断のために必須である。